翻訳者注
英語版では、このページは li を is と比較していましたが、ここでは〈は〉と〈が〉と比較するページに変更しました。
— ijo Jomo
第二言語を学ぶとき、知っている言語と学んでいる言語の類似点を探すことは自然です。日本語話者がよく見つけるトキポナごとの類似点といえは、 li が〈は〉や〈が〉と同じように使われていることが思い浮かびます。
waso li pona.
鳥は良い。
waso li pona.
鳥は良い。
しかし、これは少し違います。〈は・が〉と li を比較していきましょう。
役割の違い
上の例文を見、まず、和訳に注目しましょう。「鳥は良い」。ここで、主語文節は〈鳥は〉で、述語文節は〈良い〉ですよね。この文では、〈は〉は主語の〈鳥〉にくっつき、「〈鳥〉が主語です」と指す助詞なのです。
次は、トキポナ語の文に注目しましょう。 waso li pona。この場合、主語文節は waso で、述語文節は li pona なのです。つまり、 li は述語の pona にくっつき、「 pona が述語です」と指す助詞なのです。
つまり、〈は〉(ゆえに〈が〉)は主語を示す単語であり、 li は述語を表す単語であるため、そもそも役割が異なります。だから、 waso li pona li wawa のように、 li を並列して、述語を並べるのです。
特に「は」は要注意
もう一つ注意しなければならない点は、〈は〉は主語のみではなく、主題を示す助詞だというところです。主題というのは、何においての文であるかを表す言葉です。それは、「私は寂しい」のように、主語に相当することが多いですが、場合によっては、「今日は寂しい」のように、主語ではなく設定を表すこともあります。後者の場合は、「は」は la に近い働きをします。